平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
言いかけて、彼の言葉が不意に途切れる。その目が左右からリズの腕を掴んでいるコーマックの手と、そして近い二人の距離を見た。
ジェドの顔に激しい感情が滲んだ。
「カルロから『大切な人』だとコーマックが口にしていたのが聞こえた、とは聞いたが――それは、本当に最愛の方じゃないよな?」
冷静ではない様子で、ジェドがツカツカと向かってくる。コーマックが瞬時にリズから手を離して弁明するものの、口を開いた時にはジェドに胸倉を掴まれていた。
「ち、違います誤解です!」
「考えてみれば、俺とお前は好みも近かったな」
「いつの時代の話をしているんですかっ。食べ物と読書の傾向が重なっただけでしょうに!」
一瞬ぐっと言葉を詰まらせかけ、コーマックが必死にそう言った。
ジェドの目には、横からかっさらおうとする男に向けるような激情が浮かんでいた。その手に力が入り、今にも殴りかかりそうな剣幕だ。
「なぐさめるか何かで近づこうとしたわけか?」
「落ち着いてださいっ、ここはシモン君もいますっ。僕一人だけじゃないですっ」
婚約してから、こんなことはなかった。目を丸くしていたリズは、ハッとして止めに入る。
「団長様っ、ストップです!」
ぽかんとしていたシモンも、まずいと思ったのか、彼女よりも早くジェドの後ろから胴体を掴んでコーマックから引き離しにかかった。
ジェドの顔に激しい感情が滲んだ。
「カルロから『大切な人』だとコーマックが口にしていたのが聞こえた、とは聞いたが――それは、本当に最愛の方じゃないよな?」
冷静ではない様子で、ジェドがツカツカと向かってくる。コーマックが瞬時にリズから手を離して弁明するものの、口を開いた時にはジェドに胸倉を掴まれていた。
「ち、違います誤解です!」
「考えてみれば、俺とお前は好みも近かったな」
「いつの時代の話をしているんですかっ。食べ物と読書の傾向が重なっただけでしょうに!」
一瞬ぐっと言葉を詰まらせかけ、コーマックが必死にそう言った。
ジェドの目には、横からかっさらおうとする男に向けるような激情が浮かんでいた。その手に力が入り、今にも殴りかかりそうな剣幕だ。
「なぐさめるか何かで近づこうとしたわけか?」
「落ち着いてださいっ、ここはシモン君もいますっ。僕一人だけじゃないですっ」
婚約してから、こんなことはなかった。目を丸くしていたリズは、ハッとして止めに入る。
「団長様っ、ストップです!」
ぽかんとしていたシモンも、まずいと思ったのか、彼女よりも早くジェドの後ろから胴体を掴んでコーマックから引き離しにかかった。