平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
でも、これ以上空気が悪くなったりしたら?
そう考えると言えなかった。結婚まであともう少しなのに、苦しい。つい最近まで隣にいるのが心地よかったことを思って、悲しくなる。
二人で過ごす穏やかな空気が好きだった。結婚後の夫婦の暮らしを予感して、満たされた気持ちに包まれた。
その時間は、もう遠くなってしまったのだろうか?
「結婚指輪の仕上がりも、とても良かったと話には聞いておるぞ」
陛下の満足そうな声が耳に入って、我に返る。
「ありがとうございます。父上と母上と、そして亡き祖父と同じところで作ったことにも感極まりました」
「ほっほっほ。結婚式が楽しみだのぉ」
「はい。その指輪をリズと交換できる瞬間を、ずっと待ち望んでいますよ」
上機嫌な陛下に、ジェドがにっこりと笑って答える。そばにいる両親も、大変満足そうだ。
王室御用達の装飾職人がいる店で、結婚指輪を作った。
滞在している中で仕上がりの知らせを受けて確認しに行った時、その白銀の指輪にリズは胸を打たれた。
まるで白獣を思わせるような色に思えた。グレイソン伯爵家の家紋をモチーフに装飾され、ムーンストーンと呼ばれている希少石で飾り付けられ、中央にはリズの瞳とジェドの瞳の色の宝石が二つ並んだ。
「ところでニコラスは?」
「うむ、幼獣のブラッシングに時間がかかっておるようだ」
そう考えると言えなかった。結婚まであともう少しなのに、苦しい。つい最近まで隣にいるのが心地よかったことを思って、悲しくなる。
二人で過ごす穏やかな空気が好きだった。結婚後の夫婦の暮らしを予感して、満たされた気持ちに包まれた。
その時間は、もう遠くなってしまったのだろうか?
「結婚指輪の仕上がりも、とても良かったと話には聞いておるぞ」
陛下の満足そうな声が耳に入って、我に返る。
「ありがとうございます。父上と母上と、そして亡き祖父と同じところで作ったことにも感極まりました」
「ほっほっほ。結婚式が楽しみだのぉ」
「はい。その指輪をリズと交換できる瞬間を、ずっと待ち望んでいますよ」
上機嫌な陛下に、ジェドがにっこりと笑って答える。そばにいる両親も、大変満足そうだ。
王室御用達の装飾職人がいる店で、結婚指輪を作った。
滞在している中で仕上がりの知らせを受けて確認しに行った時、その白銀の指輪にリズは胸を打たれた。
まるで白獣を思わせるような色に思えた。グレイソン伯爵家の家紋をモチーフに装飾され、ムーンストーンと呼ばれている希少石で飾り付けられ、中央にはリズの瞳とジェドの瞳の色の宝石が二つ並んだ。
「ところでニコラスは?」
「うむ、幼獣のブラッシングに時間がかかっておるようだ」