平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「うん、実は俺も気になってた」
その時、ニコラスの隣から〝同じ方向〟を見て、シモンが言った。
「え? シモン君。もしかして、同じものが見えているの?」
「お姉さん。青い薔薇だし、これ、もしかしたら」
シモンが珍しく表情を引き締めた時だった。幼獣がバッと顔を向け、どこかへ威嚇反応を示した。
初めて見る怒った顔に、リズは驚いた。
見ている先へ目を走らせてみると、そこには別の倒れた者をみているコーマックがいた。体に触れ、何やら確信した様子の彼が、胸に飾られている青い薔薇の造花に気づいて手を伸ばしている。
「コーマック、恐らく原因はそれだ! 触るな!」
幼獣が唸ったと同時に、ジェドが強く指示する。
コーマックがビクッとして手を止めた。ジェドが急ぎ駆け寄ると、彼が深刻そうな顔を向けて報告する。
「団長、やはりこれは魔力酔いです」
「なんだと?」
「身体症状からも間違いありません。そして僕がみた全員が、本来だったらあるはずのない魔力の痕跡を体内にわずかに残してあります」
それは事実だったようだ。意識のない紳士に素早く触れたジェドが、ゆっくりと驚愕に目を見開く。
魔力酔いは、騎獣した際、白獣が持つ魔力に耐えられずに起こる症状だ。
そんなこと、会場の参加者に起こるはずがない。
「ど、どうしてそんなことに」
その時、ニコラスの隣から〝同じ方向〟を見て、シモンが言った。
「え? シモン君。もしかして、同じものが見えているの?」
「お姉さん。青い薔薇だし、これ、もしかしたら」
シモンが珍しく表情を引き締めた時だった。幼獣がバッと顔を向け、どこかへ威嚇反応を示した。
初めて見る怒った顔に、リズは驚いた。
見ている先へ目を走らせてみると、そこには別の倒れた者をみているコーマックがいた。体に触れ、何やら確信した様子の彼が、胸に飾られている青い薔薇の造花に気づいて手を伸ばしている。
「コーマック、恐らく原因はそれだ! 触るな!」
幼獣が唸ったと同時に、ジェドが強く指示する。
コーマックがビクッとして手を止めた。ジェドが急ぎ駆け寄ると、彼が深刻そうな顔を向けて報告する。
「団長、やはりこれは魔力酔いです」
「なんだと?」
「身体症状からも間違いありません。そして僕がみた全員が、本来だったらあるはずのない魔力の痕跡を体内にわずかに残してあります」
それは事実だったようだ。意識のない紳士に素早く触れたジェドが、ゆっくりと驚愕に目を見開く。
魔力酔いは、騎獣した際、白獣が持つ魔力に耐えられずに起こる症状だ。
そんなこと、会場の参加者に起こるはずがない。
「ど、どうしてそんなことに」