平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「いえ。ざっと見たところ、全員がすでに意識不明です。そして着けていない者も、ここに立っていられているのは我々だけのようです」

エドモンドは表情を崩さず、倒れている兵や騎士の方を指して報告する。

「動けるのなら、陛下のことを頼んでもいいか?」

ジェドにそう言われるなり、彼が早々に進路を変更し「承知しました」と答えて行動に移った。

その行く先を目で追ったリズたちは、陛下が目を剥くのに気づいた。そんな父の表情は初めてなのか、ニコラスもわずかな動揺を見せた。

「父上……?」

その時、彼の腕の中で、幼獣がぴくんっと顔を上げた。

「みゅーっ! みゅみゅっ」

幼獣が一生懸命、向こうを指差している。

揃って目を走らせたところで、リズは驚いた。そこには、先日に対面した〝魔女〟の姿があった。

彼女は開けられたテラスの前の、宙に浮いた箒に座っていた。

「ああ、これはいい生命エネルギーが集まったね」

そう口にした彼女の掌には、青い輝きが集まっていた。フードを外した彼女は若々し、肩でくるくるはねた髪も、瞳も、目立つピンク色だった。

誰もが、恐ろしいモノを見たかのような顔で沈黙をたもっていた。

魔女が場を見渡した。悠々と笑みを浮かべ、口を開く。

「初めまして、現在の国王たち。あたしが魔女だ。婚前祝いを兼ねたパーティーかい? 優雅で、いまいましいことだね」

「魔女……!」

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