平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
リズは想像して震えた。会場へいまだ到着しない増援、医者、出ていった者たちが帰ってこないでいる状況が、それらを全て証明している気がした。
「ひどい? ――ひどいのは、あんたらだろう」
不意に魔女の声のトーンが下がる。その顔から笑みが消え、掌で眺めていた光を握り締めて消した。
「今回は失敗しない。もうじき、王都は醒めない眠りに落ちるだろう。あたしは、大地ごと異空間に落として、この国の中心をこの世から消してやるつもりだ」
「なぜそんなことをするんだっ」
「国王陛下様、あたしはね、とくに王族を許していない。当時の家臣の血を引いた王都の者たちもだ。これはね、最後の魔女であるあたしの復讐なのさ」
「や、やはり、王家に伝わる魔女狩りの報復か」
「ああ、隠ぺいされた歴史かい? あたしは興味ないよ」
ピンクの髪を手で払った魔女が、無情な目を会場中へ向ける。
「ただね、城に隠されているという〝真実の歴史書〟も全部消したい。歴史をもみ消したいのなら、跡形もなく燃やしてしまえばよかったのに」
魔女が箒に手を添え、ふわりとテラスの方へ進む。
「せいぜい、残された時間を楽しむんだね」
そんな言葉を残した一瞬後、魔女は箒でテラスの外へと飛び出していった。
箒に乗った魔女の姿が、青い空を高く進んでいく。
「ひどい? ――ひどいのは、あんたらだろう」
不意に魔女の声のトーンが下がる。その顔から笑みが消え、掌で眺めていた光を握り締めて消した。
「今回は失敗しない。もうじき、王都は醒めない眠りに落ちるだろう。あたしは、大地ごと異空間に落として、この国の中心をこの世から消してやるつもりだ」
「なぜそんなことをするんだっ」
「国王陛下様、あたしはね、とくに王族を許していない。当時の家臣の血を引いた王都の者たちもだ。これはね、最後の魔女であるあたしの復讐なのさ」
「や、やはり、王家に伝わる魔女狩りの報復か」
「ああ、隠ぺいされた歴史かい? あたしは興味ないよ」
ピンクの髪を手で払った魔女が、無情な目を会場中へ向ける。
「ただね、城に隠されているという〝真実の歴史書〟も全部消したい。歴史をもみ消したいのなら、跡形もなく燃やしてしまえばよかったのに」
魔女が箒に手を添え、ふわりとテラスの方へ進む。
「せいぜい、残された時間を楽しむんだね」
そんな言葉を残した一瞬後、魔女は箒でテラスの外へと飛び出していった。
箒に乗った魔女の姿が、青い空を高く進んでいく。