平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
《なんとかなる、と思うのは大事だ。魔法は、想像だ。理想や願いが形になる》
「そうなの……。なら、試してみたいことがあるわ」
思い付いたリズは、しかし不意に足を止めた。
「でも、先に一つだけ、聞いてもいい?」
春色の髪をさらりと揺らし、リズはカルロを振り返り真っすぐ見上げる。
「カルロは、私が〝幸運の娘〟だから、選んだのも理由にあったりする?」
魔女からアティーシャの正体と、一千年前のことを聞いてから、その可能性を考えていた。だから彼は、私を教育係に選んだのだろうか、と。
もしそうだとしても、カルロに出会えたことを幸せに思う。
だからリズは、ただただ静かな微笑みをたたえていた。
《俺は――〝幸運の娘〟には興味がなかった。お前を見た時、そんなこと、頭に浮かばなかった》
ゆっくりと視線を落としたカルロが、再び目を合わせてそう答えてきた。
よくて短く是非が返ってくるとばかり思っていたから、リズはどこか神聖な気持ちでその紫色の瞳を見つめ返した。彼は、心からの言葉を返してくれていると、分かったから。
《俺は、過去の因縁だとか、終わった歴史にも興味がない。たとえ目の前に神が現われようと、俺が信じるものは、変わらない》
「……こんな風にカルロが話してくれるのも、初めてね」
《伝えなかったら、どこかでまた悩むんだろう。困らせたくないから、言う》
「そうなの……。なら、試してみたいことがあるわ」
思い付いたリズは、しかし不意に足を止めた。
「でも、先に一つだけ、聞いてもいい?」
春色の髪をさらりと揺らし、リズはカルロを振り返り真っすぐ見上げる。
「カルロは、私が〝幸運の娘〟だから、選んだのも理由にあったりする?」
魔女からアティーシャの正体と、一千年前のことを聞いてから、その可能性を考えていた。だから彼は、私を教育係に選んだのだろうか、と。
もしそうだとしても、カルロに出会えたことを幸せに思う。
だからリズは、ただただ静かな微笑みをたたえていた。
《俺は――〝幸運の娘〟には興味がなかった。お前を見た時、そんなこと、頭に浮かばなかった》
ゆっくりと視線を落としたカルロが、再び目を合わせてそう答えてきた。
よくて短く是非が返ってくるとばかり思っていたから、リズはどこか神聖な気持ちでその紫色の瞳を見つめ返した。彼は、心からの言葉を返してくれていると、分かったから。
《俺は、過去の因縁だとか、終わった歴史にも興味がない。たとえ目の前に神が現われようと、俺が信じるものは、変わらない》
「……こんな風にカルロが話してくれるのも、初めてね」
《伝えなかったら、どこかでまた悩むんだろう。困らせたくないから、言う》