平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
幼馴染の男の子を怒って追いかけ回したり、星空を見に行って両親たちの説教から友達と逃げるのを見て、また笑って――そして、泣いた。
「あんたは、この世界を〝きちんと生きて〟いるんだねぇ」
ちょうどアティーシャが死んだ姿から、数年、リズが成長して行く姿を見届けた。
もう、怨み続けるのも、悔い続けるのも疲れてしまった。
母なのに助けてもくれなかったことを、あの子は怨んでいるだろう。
懺悔のように、今度こそはと思ってリズを人間から守ろうとした。けれどガルガロスの件は失敗し、結婚のために王都にくることが決まった日、魔女はこれまでのように王都を襲撃することを決意をした。
これで、もう最後だ。
魔女はどうすればいいのかも分からなくなった復讐に重い足を引きずり、自分の消滅と引き換えに王都を消すべく動き出す。
◆§◆§◆
不思議な強風に吹き飛ばされてほどなく、ジェドは目を覚ました。
あの風と同じく、やはり自分の目を信じられなかった。奇妙な場所だ。光っているような気がするし、ぼやけているような気もする。
目を細めてみるが、ろくに先も見えやしない。分かったのは、引き離されたようであるということだけだ。
「くそっ、ここはいったいどこだ」
身体が動かない。
腕を伸ばし、這い進もうとしたが途端に地面に沈む。温度もなければ、磨かれた陶器みたいに滑らかなので床かもしれないが。
「あんたは、この世界を〝きちんと生きて〟いるんだねぇ」
ちょうどアティーシャが死んだ姿から、数年、リズが成長して行く姿を見届けた。
もう、怨み続けるのも、悔い続けるのも疲れてしまった。
母なのに助けてもくれなかったことを、あの子は怨んでいるだろう。
懺悔のように、今度こそはと思ってリズを人間から守ろうとした。けれどガルガロスの件は失敗し、結婚のために王都にくることが決まった日、魔女はこれまでのように王都を襲撃することを決意をした。
これで、もう最後だ。
魔女はどうすればいいのかも分からなくなった復讐に重い足を引きずり、自分の消滅と引き換えに王都を消すべく動き出す。
◆§◆§◆
不思議な強風に吹き飛ばされてほどなく、ジェドは目を覚ました。
あの風と同じく、やはり自分の目を信じられなかった。奇妙な場所だ。光っているような気がするし、ぼやけているような気もする。
目を細めてみるが、ろくに先も見えやしない。分かったのは、引き離されたようであるということだけだ。
「くそっ、ここはいったいどこだ」
身体が動かない。
腕を伸ばし、這い進もうとしたが途端に地面に沈む。温度もなければ、磨かれた陶器みたいに滑らかなので床かもしれないが。