平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「ところで、その綺麗な子は誰? お前が言っていた、久しぶりの入団者かしら?」

ひとまず満足した両親の目が、続いてシモンへ移った。彼が自分を指差してきょとんっとするそばから、ジェドが母の視線を遮る。

「その通りです。しかし立ち話もなんですから、中へいきましょう母上」

貴婦人をエスコートするように促したジェドが、サムソンを見た。

「サムソン、頼む」

「かしこまりました。すでに場所は整えておりますので、坊ちゃま方がお話しされている間、皆様はどうぞこちらへ。お部屋へご案内いたします」

そしてリズたちは荷物を持ち、カルロや相棒獣たちと共に屋敷へと入った。



◆§◆§◆



グレイソン伯爵別邸に荷物を運び込み、各自で相棒獣と共に泊まる部屋の環境も整えたのち、リズたちは早速外へと出た。

以前来た時と違い、今回は完全にプライベートな滞在だ。

気持ちは、さながら旅行か観光気分だった。ゆっくりと歩き見て回れる美しい王都の大都会には胸も踊る。

お洒落な二階建ての家やアパートメント、通りを一つ移るだけで多くの店々が並んだ。国立の立派な建物の上部や、大聖堂の屋根と王城の尖塔が青空を背景に悠然と佇む光景は優美だ。

リズとしては、ジェドと王都を歩けるのが嬉しかった。そして隣には、カルロだっていることも彼女を喜ばせた。

軍服を着用していれば、戦闘獣と歩いても良い。

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