平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
その痛みでリズは我に返った。

無事に現実世界に戻れたようだ。同じように、コーマックたちや相棒獣たちが地面から身を起こしている。

そうだわ、彼は? 無事にそこにいてくれている?

パッと目を向けてみると、座り込んだリズのすぐ隣で目を丸くしているジェドがいた。今度は離れ離れにならずに済んだようだ。

「ああ、団長様。無事でよかったです」

ホッと緊張が解けた。

しかし次の瞬間、リズは彼にサッと手を握られてびっくりした。ジェドは熱く見据えたまま顔を近づけてきて、思わず後ろへ身を引いてしまう。

「だ、団長様? あの」

「リズ、今、俺の名前を呼んでくれたよな?」

「あ……。えと、必死だったもので……つい……」

魅力的な彼の青い目に見つめられて、リズは恥じらい目を伏せた。こんな時なのに、再会を素直に嬉しいと思ってしまう。

ジェドの手を借りて立ち上がったのち、シモンと一緒に魔法を壊したのだと手短に説明する。

ザッと情報共有したところ、ジェドとコーマック以外は意識がなかったらしい。相棒獣の魔力量をもっとも高く扱えるのが彼らなので、魔法の衝撃にも耐えられたのだろうという推測が出た。

「それにしても、亡霊に続いて〝魔女〟ときたか」

「魔法で飛ばされたっていうけど、記憶がないせいで閉じ込められた実感はないなぁ」

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