平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「いえ、それを言うのなら我々使用人の方です。まさか子爵様に」

「召使いのようなことをさせたと詫びているのかい?」

ベルベネット子爵は、柔和な笑顔で謝罪の言葉を遮った。

「いいんだ。私は、風変わりな子爵だからね。時には自分で、ティーカップもポットも運んだりするよ」

ああ、また立たなければならないか。ベルベネット子爵は、ジェドの父親と同じ年齢がきている膝を叩いて立ち上がる。

「エドモンド君、君は殿下についてあげていてくれ。陛下のそばに一緒にいれば、護衛もバッチリだ」

「承知いたしました」

エドモンドが気真面目に答え、移動する。

その時、床に伏せていた数人の紳士がベルベネット子爵を呼んだ。

「それにしても、つい先程現われれたアレはなんだ?」

「信じられない光景だな……」

「全くだ。なんだろうな、あの〝空の巨大な青い薔薇〟は」

大半の者が、王城からる見える大空の方を見ていた。そこにある巨大な青い薔薇の蕾は、徐々に花開こうとしているのが分かる。

「さあね、私としても――とても気になっていますよ」

ベルベネット子爵は、笑顔のままピリッと空気を引き締めた。ただの憶測だが、可能性としてもっとも高いのは魔法の発動前。

しかし、それを口にすれば不安感をより煽るだろう。

アレが突如として現われてから、落ち着きつつあった会場内のざわめきは、また少しずつ増していた。

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