平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「カルロによると、魔法には必ず中心点があるらしい。大がかりなものほど、それを支えるための道具もいる」
時間短縮のため、カルロたちに騎獣して王都を駆ける。
相棒獣たちは、地面に転がっている人々をさけ、軽やかなはねのように跳躍し、人々の視線に見送られながら先へと進む。
「道具というのが、青い薔薇の造花だったわけですか」
なるほどと理解を示したコーマックに、ジェドが真剣な目で言う。
「着けている人間の生命エネルギーとやらを吸収し、なおかつ、周囲の人間を倒れさせた。それが造花の役割だ」
「外そうにも、我々が手を触れるとより強い反応が出る可能性があるわけですね」
「その通りだ。カルロが言うには、魔法を止めない限り、一度繋がったエネルギーの吸収は終わらないそうだ」
だから、今、リズたちが王都民にしてやれることは何もない。
「巨大な魔法の発動まで、あと少し。俺たちがすべきことは、根源になっているその魔法自体を叩き壊すことだ」
シモンの話から、壊すのは物理的な可能であるとジェドは踏んでいた。戻ってくることが叶ったリズとしても、その説を強く推している。
「でも、団長様はどこへ向けてカルロを走らせているのですか?」
「魔女がいる場所にして、恐らく大魔法の中心地だ」
「団長もう分かってるんスか!?」