平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
造花の製造元は掴めなかったが、納品した顔も違う男女がそちらに出入りする姿を見たという情報を得た。そこで警戒したジェドたちは、本日にでも監視人を置くつもりだったのだとか。
リズはこんな時だというのに、にやけてしまいそうになってサッと目をそらした。信じてはいたけれど、どこかで『社交が大事なのでは』とも感じていたから。
「なんだよ」
ジェドが、不審そうに見てきた。覗き込まれるのを感じて、リズは咄嗟に顔を横に向ける。
「別に」
視界の隅に映り込む、その素の顰め面にもドキドキしてしまう。どれだけ彼が好きなんだろうと思って、リズは自分に呆れてしまった。
甘い空気じゃなくて、恋人になる前の彼にもリズの胸は忙しなく高鳴ってしまうのだ。離れるなんて、絶対に想像できない。
――私は、彼と結婚する。
そう考えて不意に胸が詰まった。幸運の娘がどんなものであるのか知った今も、彼は、まだ強く結婚したいと思ってくれている?
「うわっ、何あれ! お姉さん見て!」
不意にシモンの騒ぐ声が聞こえて、ハッと視線を上げる。だんだんと迫る展望台の前に〝ナニか〟がいるのに気づいた。
黒い塊だと思ったそれは、目を凝らすると獣の形をしていた。低く唸っている様子からすると、どうやら生きているみたいだ。しかも宙に立っている。
「な、ななな何あれ!?」
リズはこんな時だというのに、にやけてしまいそうになってサッと目をそらした。信じてはいたけれど、どこかで『社交が大事なのでは』とも感じていたから。
「なんだよ」
ジェドが、不審そうに見てきた。覗き込まれるのを感じて、リズは咄嗟に顔を横に向ける。
「別に」
視界の隅に映り込む、その素の顰め面にもドキドキしてしまう。どれだけ彼が好きなんだろうと思って、リズは自分に呆れてしまった。
甘い空気じゃなくて、恋人になる前の彼にもリズの胸は忙しなく高鳴ってしまうのだ。離れるなんて、絶対に想像できない。
――私は、彼と結婚する。
そう考えて不意に胸が詰まった。幸運の娘がどんなものであるのか知った今も、彼は、まだ強く結婚したいと思ってくれている?
「うわっ、何あれ! お姉さん見て!」
不意にシモンの騒ぐ声が聞こえて、ハッと視線を上げる。だんだんと迫る展望台の前に〝ナニか〟がいるのに気づいた。
黒い塊だと思ったそれは、目を凝らすると獣の形をしていた。低く唸っている様子からすると、どうやら生きているみたいだ。しかも宙に立っている。
「な、ななな何あれ!?」