平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
リズは声が引っくり返った。さすがのコーマックも、口をあんぐりとしている。獣騎士たちも、びっくりする相棒獣たちの上で大袈裟に驚いていた。

すると唯一冷静だったカルロに、ジェドが「そうか」と答えた。

「カルロが、『魔女が契約した精霊の分身』と言っている」

「せ、精霊?」

「団長、なんスかそのファンタジーなキーワードは!?」

「知らん。カルロがそう言ってる。エリーの方は何か言っているか?」

ジェドに目を寄越されたコーマックが、我に返って「いえ」と首を振った。

「『あんなのを見たのは初めてだ』と言っています」

「そうか……。うちで十年以上を越えるエリーが、一番物知りだと思っていたんだが」

「カルロは、そのへんも謎が多いですよね」

「全くだ」

白獣は繊細で、一般的には寿命も短いとされている。だが、それは保有魔力の量で変化し寿命も大きく違っているのだ。

前獣騎士団長にして、現在のジェドの父であるヴィクトルの相棒獣は、軽く百年を超えていると推定されていて獣騎士団でも有名だった。

だが引き続き、強制的には聞き出さないつもりらしい。ジェドが溜息をもらす。

「正直、『魔女』ときて『魔法』ときて、ここで更に『精霊』ときて、さすがの俺も頭がこんがらがりそうだ」

確かに……とリズたちは各々思った。迷信も信じないジェドにしてみれば、考えに反する頭が痛い話でもあっただろう。

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