平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
周りに良き運を引き寄せる体質。けれど希有なその存在の代償は、争い事を巻き起こし、そしてアティーシャも死んだ。

自分が、そんな貴重な存在であることの実感はない。

でも、リズは魔女からそう話を聞いた時、怖いと感じた。

この先穏やかに生き続けられない可能性を考えてではない。自分がいることで、周りの人たちが危険なことに巻き込まれてしまったらと一番に恐れた。

幸運どころか、まるで不幸を呼び込む存在みたいに。

「そんなことあるもんか」

ジェドが力いっぱいリズをかき抱いた。手から滑り落ちていった剣を、エリーが咄嗟に口で咥えた。

コーマックがホッと息を吐き、エリーが向けてきた剣を受け取った。しかしシモンが、誰にも渡すもんかと彼から奪い取って確保する。

「すまない、リズ。そんなこと、俺は全然思っていない。危険に巻き込んでしまうとか考えなくていいんだ。そんなこと起こらない」

「でも、もしかしたらって」

「突然幸運の娘のことを言われて怖かったのは、リズの方だよな。ごめん。その時には全力で抗ってやる。俺も獣騎士団も同じ気持ちだ」

力強い温もりに安心感を伝えられる。首筋にかかる吐息が熱くて、その唇が肌に触れてくれればいいのにと場違いな切なさが込み上げた。

「団長様。私、魔女さんと話しがしたいんです。どうかお願いします、魔女さんのお話しを聞いてあげて欲しいんです」

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