平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「邪魔する気は全然ないんです。たまたま、進む先が一緒だっただけです」

はははと彼らが笑いながら言った。尊敬している大好きな団長を茶化す相棒騎士たちを、相棒獣たちがそわそわと見守っている。

カルロは、ジェドが不穏な空気をまとっていることには知らんぷりだ。遠目からリズを見てこようとする人間の目を、大きな体で意地悪に邪魔した。

「お前らがいるせいで、見ろ。リズがそっちのもふもふにも気を取られて、俺への関心が二割減だ」

「団長、そんな情けないことを堂々と言わんでくださいよ……」

「自分に自信がなさすぎるでしょ。しっかりしてください」

「ほら、以前は自由行動する暇もなかったんで、今度は相棒獣も連れて歩けるからゆっくり見せてやろうと思ったんスよ」

前回は、平和小国リリーエルタとの親交軍事演習、パレードへの参列と事件への対応で、豪華な宮廷料理を楽しんだ程度だった。

リズとしては、早々にジェドと二人きりにならずにホッとしてもいる。軍服で相棒獣や部下も連れてだと、彼は団員を率いるのに集中する。

そこも、好きなんだけど。

リズは、かぁっと頬が熱くなって密かに冷ました。仕事をしている時の彼の引き締まった表情も、そして仕事の鬼と言われている真面目な横顔だって、リズの胸を甘く疼かせる。

「そういや、殿下から『至急会いたい!』って手紙できていた件、無視していいんスか?」

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