平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
ふと、獣騎士の一人が思い出して尋ねた。

「護衛についているエドモンドから、追って『緊急ではない、陛下にも大丈夫な旨は確認した』と知らせが来ていただろう」

「あ。そういう意味の内容だったんだ。あの手紙、よく解読できましたねー」

ブハッと別の獣騎士が噴き出し、そばから同僚が無言で脇腹を打つ。確かに……と一緒に手紙を見たリズも思った。

元獣騎士候補、エドモンド・ワイナー。

現在、彼は第一王子専属の護衛騎士を務めている男だ。気真面目、優秀、男らしくて眉目秀麗……と揃っているのだけれど、文章力が壊滅的だった。

手紙のペンネームは『エドモちゃん』。可愛らしい丸字で、きゃぴきゃぴな星やらハートやらが飛ぶような文を書いた。情報漏洩を警戒してのことらしいが、かえって誤解を生むメッセージが騒動を大きくする節もある。

そう考えながら次の大きな通りに出たリズは、ふと建物の壁に目を向けた。

「何? このチラシ」

広告帯にミッチリと並んで貼られているチラシに気づいた。どれも別々の広告だったが、同じキーワードが使われていた。

【魔女の災い来たる!】

【魔女様伝承、厄除けアイテム絶賛販売中】

【魔女の災いを退けよう!】

【偉大な占い師ビアンテ、魔女の再来を予言!】

どの広告もかなり大きな字で書かれていた。そういえば、ここに来るまでに遠目で結構チラシやポスターを見かけた気がする。

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