平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
言い当てられたことに素直に驚いた。しかしジェドがリズの腰に腕を回し、占い師から遠ざけるように自分の反対側へ置く。

「よくある手法だ。顔が知られているんだろう」

「でも」

「ただの悪徳商法だ。顔を知らていなくとも、指輪を見てふっかけられる」

リズは、自分の左手を見下ろした。言葉を遮った強さも、騙されるなという注意の意図だったのだろう。

「随分な言いようだねぇ」

占い師が、くすくす笑ってそう言った。

「女の子なら、恋の占いは気にならないかい?」

追って告げられ、ドキッとした。

今、リズの隣にいるジェドが、彼女の〝好きな人〟だ。恋の相性というのがあるのなら、女子としてはちょっと気になる。

少し前までは上司と部下だった。婚約指輪をはめた日、これからの人生を二人で支え合い、妻と夫として一緒に生きていくことを約束し合った。

でも彼の相手がリズでいいのか、今だって考えている。

どんどん進んでいく結婚の準備で、少しの暇に悩んでしまっている。いい占い結果が出たら、気持ちを後押ししてくれるんじゃないかと小さな望みが湧く。

「不要だ」

不意にジェドの方へ抱き寄せられた。びっくりしている間にも、冷ややかに占い師を睨み付けた彼が踵を返す。

「カルロ、お前たちも行くぞ」

「あっ、はい!」

< 24 / 213 >

この作品をシェア

pagetop