平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「いいぞ! 前回はエドモンドのせいで見られなかったからな! 大いにやってくれ!」

リズはかぁっと赤くなった。

ジェドの言う『いちゃいちゃ』に関しては、二人の時にならしていい、とは言っていた。

甘いキスからの、とても人様に見せられるようなものではない触れ合い。それをこんなに人がいる中でするのを考え、顔から火が出そうになった。

「リズ? だめか?」

ジェドのねだる甘い声に、くらくらしてくる。

リズだって、朝に彼を突っぱねてから少々〝ジェド不足〟だった。悪いとは思っているし、彼を甘やかしてしまいたい……。

でも、だめだ。

じーっと見てくるニコラスとシモン、幼獣の視線が大変気になった。そして、エドモンドもこちらをじっと冷静に見つめている。

「だっ、だめに決まっているでしょう! 子供の前ですよ!」

リズは、咄嗟にジェドの手を振り払った。

なんだしないのかと、ニコラスが残念がってつぶやく。

「そもそもリズよ。俺は子供ではなく、王子だぞ」

「俺、もう十五歳の男だよ~」

シモンもほぼ同時に主張してきた。けれどリズは熱くなった頬を両手で押さえ、ジェドや彼らから顔をそむけて冷ますのに必死だった。

「どちらも子供では」

様子を見守っていたエドモンドが、冷静に指摘する。そのそばでカルロが、相棒を思ったかのように細い溜息をもらした。



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