平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
その日、王都には引き続き晴れ空が広がっていた。

正午過ぎ、リズの姿は王都の町にあった。春色の髪によく合うスカートにもあたらない距離をたもって、コーマックとシモンが後ろから続く。

「えぇと、……僕らと一緒で良かったんですかね?」

ぷんぷんとしながら歩いているリズへ、コーマックがまた同じことを確認する。

「いいんです」

リズは、先頭を歩きながらきっぱり述べた。

本日、ジェドは単身社交だ。これまでいくつか付き合わされていたので、リズも貴族としての社交の大変はさ実感していた。

『妻になったら色々と忙しい身となりますもの、今のうちよ』

ピリピリしていたこともあってか、アリスティアに勉強時間の休憩で買い物を提案され、迷わずリズは返事をした。

少し気を晴らしたかったのも本当だ。 グレイソン伯爵の婚約者として誰かを連れなさいと言われ、これまで通りのようにはいかないのだとも感じ、コーマックとシモンに同行を頼んだ。 

ジェドとカルロのいない外出は初めてで、寂しいのに、ホッとしてもいた。

彼に見合うような相手にならなくてはと、無意識に気を張っていたみたいだ。彼の隣にリズがいていいのか、今だって考えてしまう。

『結婚には、慎重に』

王都に到着した矢先、そう占い師に言われた言葉が次第に存在感を増している。

< 51 / 213 >

この作品をシェア

pagetop