平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「こちらも、王都では大人気の商品ですわ。レース生地が素晴らしいでしょう?」

ひらりと見せられた肌着を見て、リズは「ひぇ」と色気のない声を上げた。中の下着が透ける素材で、尻も少ししか隠れそうにない。

「そ、そんなもの着られませんっ」

「あら? 婚約者様は初心でいらっしゃるのですね」

「ふふふ、お噂に聞いていた通りの愛らしいお方ですわ」

何着もの商品を持ってきている女性店員たちも、微笑まし気に言う。

「でも、相手の喜んでくれる顔を想像したら、着てみたくなるでしょう?」

「喜ぶ……?」

確かに、そうかもしれない。

けれど躊躇った末、リズは既婚者である彼女たちに今朝の一件を相談してみた。すると、なんだそんなことと軽く笑ってきた。

「よくあることですわ。わたくしが嫁いだ時も、夫がとてもよくしてくださいました」

「そんなものなんですか……?」

「もちろん。自分の愛する人を着飾りたいのが、殿方の思考ですわ」

「それを、あなた様もご存じのはずですよ」

優しく微笑まれて、リズは「あっ」と声を上げた。

衣装だってそうだ。ジェドが『リズに』と選んでくれていた。社交に出るためのドレスだって、彼が着るわけでもないのに、仕立て屋に何着も見比べさせてじっくり考えていた。

「そうでした。だから私、町で一緒に服を買いに言った時も、嬉しくって」

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