平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
熱を覚えた胸に手をあてる。すると女性店主が、白く柔らかい手をリズの上から重ねた。

「それと同じですわ。そして夫というものは、自分だけが見られる妻の姿を楽しみたいものなのです」

夫として、特別に見られる妻の姿。

リズは、ジェドが『これなんていいな』と言っていたのを思い返した。それは見ているだけでドキドキする、ラインまで美しく見せるような大人びた肌着と、寝間着のセットだった。

「あの……こういうのも、あったりしますか?」

リズは、広げられたカタログの中の一つを、おずおずと指差した。彼女たちがそれを見て、温かく目を細める。

「今とても人気がある商品ですが、当店には全て在庫がございますから持ってきましょう。実際に見て、触って、それからじっくりお決めになりましょうね」

女性店主が、早速持ってくるよう指示を出す。リズは心強さを覚え、ただただジェドが嬉しそうに笑う姿を想像して「はい」と前向きにうなずいた。



気づけば、すっかり時間が経ってしまっていた。慌てて外に出た途端、店の前で二人が背を向けて立っている姿に気づいてびっくりした。

「おっと。もう終わりましたか?」

ぶつかりそうになったリズを、コーマックが片手で受け止める。

「は、はい。あの、どうしてここに? あんなに恥ずかしがっていたのに」

「騎士ですからね」

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