平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「カルロは、団長様と一緒だもの」

「ほら、エリーとかさ」

「出る時も言いましたが、町を騒がせないように買い物をするといったでしょう。相棒騎士がいても、白獣にとって緊張とストレスになるんです」

そばからコーマックが、ついでのように獣騎士としての勉強説明を挟む。

その時、リズは女性たちがとくに集まっている場所に気づいた。屋根付きの出店へ楽しそうに訪れては、何かを買っていく。

「気になりますか? 雑貨のようですが、見てみます?」

「え? ああ、そうですね」

コーマックに促され、シモンと一緒になって売り場の台を覗き込んだ。

そこには山盛りに積まれた、大きな青い薔薇があった。

とても綺麗だ。ジェドの深い青とは違い、まるで宝石のように鮮やかな青い花弁だった。けれど目に留まった瞬間、リズは驚きの声を上げた。

薔薇に、青なんて存在しない。

それもあって、より神秘的で美しく見えた。

「造花を見るのは初めてなのかい?」

男性店主が、おかしそうに笑ってそう話しかけてきた。

「えっ。あ……造花、なんですね」

「そりゃそうさ。これはね、恋に利くおまじないの青い薔薇なんだよ。今、大人気の商品でね。お嬢さんもいかがかな?」

どうやら、今王都で流行っている占い繋がりで、こぞって女の子たちが集まっていたようだ。

確かに美しい。造花なのに、不思議と薔薇のいい香りもしてくる。

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