平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
他にも数組、芝生でゆっくりしている相棒獣と獣騎士たちがいたのを思い出して、ぐぅの言葉も出なくなってしまう。

するとシモンがしゃがんで、リズの顔を覗き込んで肩をぽんぽんと叩く。

「大丈夫だよ。団長のところに、副団長さんが向かって行ったらしいし」

「でも、私、これから社交仕事の団長様にひどいことを言っちゃったわ。気にしていないかしら? 大丈夫?」

「気にしすぎ。俺としては、ちょっとくらい説教されるべきだと思うけどね」

「えっ、説教?」

シモンが手を取って、流れるような所作で立ち上がらせた。慣れたように薔薇園のベンチへと導く。

「よかったら、俺が話聞いてあげるからさ」

あっという間に座らされてしまったリズは、女性の扱いに慣れている様子に呆れ、肩から力も抜けてしまった。

彼が隣に座ってきて、無垢な表情で促す。

「ほら、話してみてよ。みんなには内緒にするから」

内緒、と聞くとより安心感が込み上げた。少し躊躇ったのち、リズは朝のことも含めて、カルロに話していたことも打ち明けた。

発情のくだりで目を丸くしたシモンが、話し終わった途端噴き出した。

「あはは。なーんだ、そういうこと? お姉さん、初心だねぇ」

軽く笑い飛ばせるシモンが、ませすぎなのだ。

「だ、だって、団長様が『もっと』とねだってくるのも、私に、は、はつ……!」

恥ずかしすぎて言えない。

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