平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
でも微笑んだコーマックの目は普段より柔らかで、ひだまりのような熱が込められている気がしてドキッとした。

その時、シモンがリズを引っ張って、コーマックからかばうようにガードする。

「お姉さんをくどくの、無しで!」

「くどいてはいないのですが……そんなことをしたら、先程飛び立ったカルロが戻ってきて踏みつけられていますよ」

滅多なことを口にするものじゃないと、コーマックが若干引きつる。

「それにしても、君は君で、随分リズさんに懐きましたね」

思えばといった様子で、彼が不思議そうに首を捻る。それはリズも心当たりがあって、シモンを見下ろした。

「シモン君って、確かによく私を助けてくれているわね。どうして?」

「お姉さんが〝一番に俺の世界を変えてくれた人〟だから」

シモンが静かな笑みを浮かべ、間髪を入れず答えてきた。

「助けられて、守られた――だから今度は、俺がそうするって決めてるんだ。それにお姉さんは、女の子だしね」

後半、彼がいつもの調子で肩を竦めて見せた。

コーマックが、微笑ましげに目を細める。そこには、くどくなと告げた時の心配や不安は微塵にも残っていなかった。

「頼もしいですね。これから、領主夫人としてもリズさんを一緒に守っていけると思うと、心強いです。早く君の相棒獣に出会えるといいですね」

シモンが、無邪気な顔で笑った。

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