平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「うん。俺、そめたのにも訓練を頑張るんだ。いつか出会える相棒獣が、俺の力不足に困って、泣くなく離れていったりしないように」

きっと、彼なら大丈夫だ。

リズは、そんな確かな予感と共につられて笑う。

「シモン君は、初めに団長様が言った言葉を信じているのね」

いつか出会える、と彼に告げたのはジェドだ。その言葉を信頼してくれているのが、リズはまた嬉しかった。

「あったりまえだよ。だって、団長が『必ず会える』って言ってたもん」

ふふん、とシモンが胸を張った。

「俺は、俺のリーダーを信じてる。あの人が『いつか来る』って言うなら、俺は未来の相棒獣のために、獣騎士として頑張って成長してやるんだ」

出会った時とは違う前向き全開で、シモンがリズとコーマックにそう言った。



◆§◆§◆



その日、リズは朝食後のティータイムをジェドの両親とも過ごしたのち、支度をしてから彼と馬車に乗り込んだ。

向かう先は、例の仕立て屋だ。

想定していたよりも数日早く、ウエディングドレスが仕上がったと連絡が来た。その試着を思って、胸はずっとドキドキしている。

「緊張しないで。丁寧に着せてもらえる」

「そう、ですけど」

下車して建物に入ったところで、ジェドに手を包み込まれる。誰かに着せてもらうことを言っているようだが、リズとしては着こなせるかが問題なのだ。

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