平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「……な、慣れすぎでしょうっ」

わなないていると、女性たちが「こちらですよ」と優しく促した。女性専用の試着室へと入った瞬間、リズは直前までのことも頭から吹き飛ぶ。

言葉にならない喜びが胸をいっぱいにした。

そこには、純白を基調とした素敵なウエディングドレスがあった。

お姫様みたいな長いドレスの後ろ裾。飾りとして真珠も散らされ、スカート部分のヴェールは明かりにきらきらとした細かな光りを放っている。

リズが部屋の中央に立つと、女性たちが早速服を脱がせていった。

「美しい肌ですね」

「軍人様とは思えませんわ」

社交辞令なのか、うっとりと褒められる。リズは羞恥に俯いた。

別邸に来てからずっと、メイドたちに肌を磨かれている。令嬢は花嫁になる日を思い、毎日そうやって自分磨きをするのだそうだ。

初めて触れてくれる夫を思って、婚前はとくに気をつけて丁寧に肌をケアする。

リズの場合は、ジェドのために、だ。

『楽しみにしてる』

ジェドもリズの肌の変化には気づいていて、先日も二人でいた時、そんなことを言われて真っ赤になったのを思い出した。

毎日数時間、リズはメイドたちに磨かれて忙しい。

それに加えて、アリスティアたちからの伯爵夫人教育もあった。最近は、ジェドとゆっくり座っていられるのも貴重だ。

「……ここずっと、毎日外出しているもの」

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