平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
それはカルロの瞳と、身体の色をイメージしたものだ。白獣の色も取り入れたいと彼の両親もいる前でお願いしたら、ジェドもとても喜んでくれた。
「それでは、新郎様の準備が整うまで、今しばらくお待ちくださいませ」
化粧台の椅子に座らされたあと、女性たちが揃って頭を下げ、厳かな雰囲気を漂わせて一旦出ていった。
部屋に一人残されたリズは、緊張から開放されて胸を撫で下ろした。
ジェドの婚約者としての振る舞いを意識して、こういうところにくると気を張ってしまう。
「……本当に、私でいいのかしら」
結婚前の不安定期というのは、こういうことを言うのだろうか。
隙をつくように、たびたび不安が胸へ顔を覗かせてくる。ジェドが好きだ。信頼している。でも、どんどん自信がなくなっていくのだ。
その時、俯いた視界の上で明暗の変化を感じた。
ふっと目を上げたリズは、声のない悲鳴を上げて口元に手をやった。
「こんにちは。花嫁さん」
先程まで自分が映っていたはずの鏡に、別人が映っている。
金の縁取りがされたローブのフードを鼻まで下ろした若い女性が、鏡の中からひらひらと手を振っていた。
信じられない現象に驚いたが、それ以上に彼女の声に驚愕した。
「この前、街中で聞こえてきた声だわ……もしかして、あなたが私に話しかけてきたの?」
「そう。あなたにだけ聞こえるように、教えてあげた」
「それでは、新郎様の準備が整うまで、今しばらくお待ちくださいませ」
化粧台の椅子に座らされたあと、女性たちが揃って頭を下げ、厳かな雰囲気を漂わせて一旦出ていった。
部屋に一人残されたリズは、緊張から開放されて胸を撫で下ろした。
ジェドの婚約者としての振る舞いを意識して、こういうところにくると気を張ってしまう。
「……本当に、私でいいのかしら」
結婚前の不安定期というのは、こういうことを言うのだろうか。
隙をつくように、たびたび不安が胸へ顔を覗かせてくる。ジェドが好きだ。信頼している。でも、どんどん自信がなくなっていくのだ。
その時、俯いた視界の上で明暗の変化を感じた。
ふっと目を上げたリズは、声のない悲鳴を上げて口元に手をやった。
「こんにちは。花嫁さん」
先程まで自分が映っていたはずの鏡に、別人が映っている。
金の縁取りがされたローブのフードを鼻まで下ろした若い女性が、鏡の中からひらひらと手を振っていた。
信じられない現象に驚いたが、それ以上に彼女の声に驚愕した。
「この前、街中で聞こえてきた声だわ……もしかして、あなたが私に話しかけてきたの?」
「そう。あなたにだけ聞こえるように、教えてあげた」