平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
案の定、そこには残っている獣騎士たちの姿があった。

カルロを連れたとなると、ジェドは〝もっとも信頼できる一番の護衛〟を置いているはず――そのリズの推測は正しかった。

「リズさん、休憩ですか?」

気づいたコーマックが、にこっと微笑んでくる。

ティーカップを持ち上げる姿は、大変品があってよく似合っていた。けれど獣騎士団のナンバー2である彼は、数字が示す通り〝戦力も二番目〟なのだ。

リズは王都での任務、そして亡霊の任務を経てそれを感じた。

ジェドは幼馴染としてだけでなく、戦力でもコーマックを信頼している。

「リズちゃん、お疲れー」

「少しは進んだから、休憩って感じか?」

コーマックに続き、他の獣騎士たちもニカッと笑って手を振ってくる。

嫁入りのため、新調する衣類のカタログ雑誌を部屋でチェックしていることについては、彼らにも知らされている。それは夜着や下着といった男性に見せない服なので、労われると少し恥ずかしくもなる。

そもそも同じ団員なのに、護衛みたいに置いていくのも変な感じだ。

リズは、少々過保護すぎないだろうかとジェドを思った。同僚であるコーマックたちが、当然のように護衛枠を努めているのも慣れない。

「まぁ、そんなものです」

気もそぞろで数ページしか進まなかったけれど、ひとまずそう答えて、コーマックの元へパタパタと走り寄る。

< 87 / 213 >

この作品をシェア

pagetop