平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「とくに女の子たちには、恋に効くとかでも騒がれていますからね。花嫁様が気になるのも分かります。ジェド・グレイソン様がお相手となると、はらはらすることも多いでしょう」
ジェドは美貌を活かして女性遊びするような男性ではないが、モテるのは事実なので愛想笑いで応えておいた。
ジェドが女性に大変モテることは分かっている。
それでも、目移りさえせずにリズだけを見てくれていることも。
つい頬が熱くなってしまいそうな気配がした。じわじわと火照ってきたリズは、店主に気づかれる前に口を開く。
「あのっ、実は私、魔女が悪者というのが定番だなんて、知らなかったんです」
「おや、そうなのですか? それもあってご本に興味が? 悪者とくれば、魔女か、竜か、悪い精霊と相場は決まっていますよ」
「悪い精霊?」
「人を喰うモノ、男性を水に引きずり込むモノ、悪い夢を見せるモノ、色々あります」
店主は次の書架も通過し、得意げに説明する。
「まっ、定番の魔女や竜とはまた別ですが、花嫁様はそちらに関してもご存じないようですね。もしや、悪い魔女が出てくる絵本がなかった?」
言い当てられて驚く。
「実は、そうなんです。ちらりと魔女が出てくる絵本がニ、三冊ほどあったくらいで。だから私、それも不思議に思っていたんです」
ジェドは美貌を活かして女性遊びするような男性ではないが、モテるのは事実なので愛想笑いで応えておいた。
ジェドが女性に大変モテることは分かっている。
それでも、目移りさえせずにリズだけを見てくれていることも。
つい頬が熱くなってしまいそうな気配がした。じわじわと火照ってきたリズは、店主に気づかれる前に口を開く。
「あのっ、実は私、魔女が悪者というのが定番だなんて、知らなかったんです」
「おや、そうなのですか? それもあってご本に興味が? 悪者とくれば、魔女か、竜か、悪い精霊と相場は決まっていますよ」
「悪い精霊?」
「人を喰うモノ、男性を水に引きずり込むモノ、悪い夢を見せるモノ、色々あります」
店主は次の書架も通過し、得意げに説明する。
「まっ、定番の魔女や竜とはまた別ですが、花嫁様はそちらに関してもご存じないようですね。もしや、悪い魔女が出てくる絵本がなかった?」
言い当てられて驚く。
「実は、そうなんです。ちらりと魔女が出てくる絵本がニ、三冊ほどあったくらいで。だから私、それも不思議に思っていたんです」