冷徹御曹司の最愛を宿す~懐妊秘書は独占本能に絡めとられて~
その夜。
「美雨は寝た?」
「今寝たとこ」
寝室から抜き足差し足で出てきた澪に、匠馬がまるで待ち構えていたように聞いた。そして自分が座っているソファベッドに、来いと手招く。澪はちょこんと隣に腰を降ろした。
「もう体は平気か?」
「病院の先生にはもう大丈夫だって言われてます」
「そうか」
目と目が合うと昼間のキスの続きが始まる。
軽いキスから深いキスに変わると、匠馬の舌が侵入してきて、歯裂をなぞられ、舌の付け根を吸われた。
「んっ……はぁ」
舌をこすりあわせると、ぞくぞくと背中から快感がせり上がった。これだけで息絶え絶えになってしまう。
「澪、可愛い」
「き、緊張します」
匠馬のシャツを必死に掴み、目元だけ上げて言ば、そっとソファベッドに組み敷かれた。
「澪、俺の奥さんになってありがとう」
「私のほうこそ、ありがとうございます」
澪の体をいたわるような優しいキスが、耳、鎖骨、首へに降る。その度に澪の体は跳ね、甘い嬌声が漏れた。
「痛かったら言えよ?」
「大丈夫です。匠馬さんのいいように、してください」
「それはグッとくるな。俺を困らせて、悪い奥さんだ」