冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
尾崎さんには申し訳なくて胸が痛むけれど、これ以上闘い続けたら私が壊れる。


「自分にセクハラ被害の経験があるから、後輩にそんなに肩入れするのか?」

「そうかもしれません。尾崎さんの苦しみとか恐怖とかわかってしまうんです。私は誰にも助けを求められなくて仕事を手放しましたけど、彼女、今の仕事が楽しいと言っていて……」

「続けさせてやりたかった、か」


私はコクンとうなずいた。
その結果、自分が退職する羽目になったのは誤算だったとしか言いようがない。

改めて、こうした問題の対処の難しさを知った。
真っ向勝負はよくなかったのだ。


「インテリアコーディネーターはほかでもできる。スパッと辞めろ」


力強い言葉がありがたい。
ひとりではネガティブになってしまうので、彼の励ましが心にしみわたった。


翌日。なんと八木沢さんが半休を取って会社に来てくれることになった。

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