冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「はい。尾崎さんが立派なインテリアコーディネーターに育ったら私もうれしいです」

「そうだな。でも、新見さんは自分をいたわるということを知ったほうがいい」


自分をいたわる?


「俺……新見さんの行動に感心してた。こういう人が周囲にいたら救われる人がいるだろうなと。だけど、新見さんがぼろ雑巾になっていく姿を見ていたら、そんな単純な問題じゃないと考えさせられた」


ぼろ雑巾って!
でも、あながち間違いでもない。


「弁護士として――」
「お待ちください。八木沢は外出中です!」


私たちが話していると、ドアの向こうから男性の大きな声が聞こえてくる。
すると八木沢さんは、チッと舌打ちをして顔をしかめた。


「あのー、行かなくていいんですか?」


立ち上がる素振りすらないため、尋ねる。

相談料を払っていない私が、彼を引き止める権利はないと思ったからだ。


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