冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
もしかしたら彬さんは、〝夫婦になるのだから当然〟くらいに思っているのかもしれない。

でも、借りたお金を返せなくてもいいやという気持ちがわずかでもあったら、失敗するような気がするのだ。


「俺が投資したかっただけなのにな」


彼は、楽しそうに計画書を読み進める。
最後まで読むと、再び口を開いた。


「いいんじゃないか。でもひとつ付け足してくれ」

「なんですか?」

「顧問弁護士、八木沢彬と。従業員がいるわけじゃないからさほどややこしくはないけど、税務署関係とか各種契約書のひな型とか、知識があったほうがいいだろ。一応専門分野だし、そのくらいは手伝わせてくれ」


そのあたりはど素人なので、すごく助かる。
しかも、彬さんとともに進めるなんてなんだか素敵だ。


「よろしくお願いします」
「うん。七緒」


急に声のトーンを下げた彼は、真剣な表情で私を見つめる。

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