冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
私は自分のお腹に手を置いて話す。

あなたは私も子供も守ると言ってくれたじゃない。それで十分だ。


「そうだな。とりあえずニンジンは七緒が食えと、お腹の子が言ってるぞ」
「絶対に言ってません!」


彼の話を聞いて胸が痛くなった私は、あえてテンション高めに否定した。


私たちは、まだ夫婦として歩き始めたばかりだ。
互いに知らないこともたくさんある。

でも、手と手を取り合って、私たちなりの幸せな家庭を築いていけばいい。

彬さんのフォークに刺さるニンジンは無視してブルスケッタを食べ始めると、あきらめたらしい彼はしかめっ面をして自分の口に放り込んだ。



赤ちゃんは順調に育ち、あっという間に妊娠八カ月を迎えた。

もうすぐ桜が開花するというのに、今日は寒くてちらちら雪が舞っている。

来年はお腹の子と一緒に雪を見られると思うと楽しみで仕方がない。

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