冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
しばらくベッドの端に座って頭を抱えていると、「七緒」と私の名を呼ぶ声がドア越しに聞こえてきた。


「ごめん。でも、今回だけは俺の言うとおりにしてほしい」

「どうしてなの? 説明してくれないとわからない」


彼のことだ。
西岩建設の仕事に携わるべきではない理由がちゃんとあるのだろう。

でも、それを教えられないまま契約を破棄しろと言われても、「わかりました」とはならない。


「今は言えない。……お願いだ。俺を信じてほしい」


また、守秘義務?

弁護士にとってそれは大切なことだし、破れないのも理解しているつもりだ。

でも、私から仕事を取り上げるのだから、納得できる説明は欲しい。


「ちょっとひとりにして」


素直に彼の言葉を聞けなくて、私はそう言った。

いっしょに夕食を食べたかったのにな。

今日は鮭の炊き込みご飯。
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