冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
彬さんは少々言葉が足りないところもあるし、彼のすべてを知ったわけでもないが、私に向けられている愛情は間違いなく本物だと感じている。

それに、彼は妻として至らない私を丸ごと包み込んでくれる。

起業したばかりで不安な夜は、『七緒なら大丈夫だ』と優しく抱きしめてくれたし、仕事に没頭するあまり買い物に行くのを忘れても、『ちょうど行きたい店があったんだ。食べに行こう』とスマートに誘ってくれる。

妊娠がわかってからは、慣れない手つきで目玉焼きを作ってくれたし、あれほど散らかしていた洋服も片づけて、洗濯機を回してくれるようになった。

それだけでなく、私の体調を常に気にかけ、暇さえあれば私を膝の上に座らせてお腹に触れてくる。

妊娠を告げたときは、それほど喜んでいないのでは?と心配したが、杞憂に終わった。


そんな彼が、私の話をまともに取り合おうとせず、一方的に契約を断れと命令するなんて。

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