冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
就業時間の超過については証人の話だけで証拠の書類等がなく、上司にあたる部長は『休みなさい』と声をかけていたと証言した。

そして、浦川さんが健康診断を怠っていたことから、過失相殺を争われていたようだ。

しかし判決までいかず、会社から浦川さんの遺族に和解金千七百万が支払われて裁判は終了している。

会社側に完全に非を認めさせられなかったんだ……。

まさか、復讐?
彬さんは、お父さんの無念を果たしたいと思ってる?

ううん。会社側の弁護士だということは……。


「あっ」


パワハラがあるのに会社の味方をするの?と尋ねたとき『俺たち弁護士は、公正な裁判を受けられるようにするのが仕事だ。それがすべて』と彬さんは答えた。

最初から弁護する気はなく、裁判で西岩建設を追いつめようとしているとか?

会社側の弁護士として雇われているのに、そんなことできるの?

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