冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
いや、もしかしたら、してはならなくても彬さんはやるつもりなのかも。

お父さまの無念を晴らすために、弁護士の立場も捨てる覚悟だとしたら……。

そうでなければ、わざわざ恨みがある企業の顧問弁護士なんて引き受けない。


「どうしよう……」


彬さんに話を聞く?

でも、素人の私では聞いたところでなにもできない。

九条さん……。彼ならなんとかしてくれる?

私は家まで送ってもらったときに渡されていた名刺を取り出して、電話をかけた。

休日にもかかわらずすぐに出てくれた彼に、彬さんのことで話があると伝えると、近所のカフェまで来てくれることになった。

ベッドルームに戻ると櫂は目を覚ましていて、自分の指をチュパチュパ舐めている。


「櫂、ちょっとお出かけしようね」


櫂は先日の一カ月健診で、抱っこひもでのお出かけデビューを果たした。

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