冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
馬場さんに丁寧にお礼をしたあと九条に任せ、法廷を出たところで真っ赤な顔をしている西岩建設の社長のところまで行く。


「お前はなにを……。うちに雇われた弁護士だろうが!」

「はい。従業員に不当な就労をさせた結果得た報酬で雇っていただきました」

「なにっ」


激昂する社長に胸ぐらをつかまれたが、抵抗せずに話を進める。


「殴っても構いませんよ。暴行罪になりますが。雇い主にこのような扱いを受けるとは遺憾です。それに、浦川さんの件。過去に超過勤務はなかったですか?と何度もお尋ねしましたが、一貫して〝ない〟との答えでした。雇い主に嘘をつかれては、この先信頼関係が築けませんので、この訴訟の弁護を降りさせていただきます」


タッグを組んで訴訟を始めても、意見の相違や信頼関係が築けないときなど、依頼者は代理人を解任できるし、代理人が降りることもできる。


「ふざけるな。着手金を返せ!」
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