冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
その言い方はひどいんじゃ……と思ったけれど、たしかに貧乏くじしか引いていない。


「まず、後輩のセクハラに関しては、その後輩自身が訴え出る必要がある。だから、一旦置いておく。新見さんが受けているパワハラに関してなんだが」


彼はレジュメを指さして続ける。


「パワハラには、厚生労働省が定めた六つの類型がある。今回の異動は、その中の〝過小な要求〟というところに入るだろう。気に入らない従業員に、能力に見合った仕事を与えないというようなものを指す。会議に出席させてもらえないのは、〝人間関係からの切り離し〟に入るだろうな」

「あ、飲み会に誘われないとかもそうですか?」


ついさっき衝撃だった出来事を思い出して付け足した。


「そんなことがあったのか?」

「はい、飲みに行きたいわけではないのでいいですが、今日も私だけ連絡されてなかったんです」


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