冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
会社に行くのが苦痛で仕方なくて、いよいよ追いつめられた私は退職を選んだ。

でも、被害者の自分が職を手放さなければならなかったのには納得していない。


「もちろん悔しいのはわかってる。だが、逃げるが勝ちになることも多いんだ」


彼は苦々しい顔で言う。


「セクハラであれば、社内のコンプライアンスを管理する部署に相談するのが手っ取り早い。だが、新見さんの会社はとても体制が整っているとは言い難い」


整っていないどころか、訴えたら攻撃されたという印象だ。


「そこがダメなら、各都道府県の労働局に設置されている雇用機会均等室で相談になる」


そんなところがあるとは知らなかった。
知らなければ相談のしようがないのに。


「俺たち弁護士も、もちろん依頼されれば動く。示談交渉や労働審判、そして民事訴訟。ときには刑事訴訟まで行くことも」

< 68 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop