冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「よくわからないのですが、いろいろ方法はあるということですか?」


初めて耳にする単語もあり、すべてを理解するのはとても無理そうだ。


「そう。手はいろいろある。ただ……民事訴訟となると時間がかかる。前に話したように弁護士費用もそれなりにね。たとえ勝訴してわずかな賠償金を手にしても、その会社で働き続けるのは――」

「そっか」


私は話の途中で遮った。
彼が会社を辞めたのをよい判断だったと言った理由がわかった気がしたのだ。

それだけお金や時間を費やして相手に非を認めさせて勝訴したとしても、その会社で働き続けるなんて、よほど肝が据わっていないときっと難しい。

もちろん味方もいるだろうけど〝訴訟を起こした人〟という好奇の目でずっと見られ続け、腫物扱いされる可能性だってある。


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