冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「お休みなのに悪いけど、火曜の資料をメールで送るから見ておいてくれる?わからないところは電話して」


彼女はショックを受けているようで、洟をすする音が聞こえる。
泣いているのだ。


『新見さんがいなくなっちゃうなんて嫌です。絶対にインテリア部に残ってください』

「ありがと」

『それに、私も不安です』


園田部長が近寄ってくるたび、用があるふりをして彼女を呼んで遠ざけていた。

その役割を丹下さんがしてくれればいいのだけれど……。

悲痛な声が耳に届いて胸が痛い。


前の会社を辞めたときの自分と重なった。

同じ轍(てつ)を踏ませたくなくてなんとか助けたかったが、力不足で簡単ではない。


「尾崎さん、弁護士さんと少し話したんだけど――」


それから私は八木沢さんのアドバイスを伝えた。


< 78 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop