冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
今は尾崎さんによいアドバイスができるほど自分に余裕がない。
『巻き込んでごめんなさい』
「尾崎さんが謝ることじゃないから。たまたまターゲットになってしまっただけ」
部長の好みの女性だっただけだ。
それからしばらく話をして電話を切った。
ベッドに寝転がり、放心する。
「どうしよう」
『闘うのであればね』と私に念を押した八木沢さんの顔が浮かぶ。
闘うべきなの?
それとも逃げるべき?
とにかく記録を始めよう。そう決めた。
月曜に出勤すると、私のデスクの中の私物が、勝手に段ボールにまとめられている。
園田部長の姿は見えないが、絶対に彼の仕業だ。
「ひどい」
「どうした、これ?」
なにも知らない様子の丹下さんが目を丸くしているので、経理に異動になったと話した。
「まさか。メチャクチャだな」