冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「そう、ですか。私はあまりお勧めしませんが……。なにかあればすぐに連絡を。訴訟に向けて動くかどうか、もう一度お考えください」


やはり早く辞めたほうがいいと思っているようだ。


「そうします。ありがとうございました」


私は立ち上がり、心配げな顔をする彼にお礼を言って事務所をあとにした。



翌日からは証拠集めに徹して一週間。

やはり引継ぎなしでは尾崎さんに任せられず、経理部の部長の許可をもらってインテリア部にも通う毎日だ。


「また来た。ここをクビになったくせして、恥ずかしげもなくよく顔を出せるな」


園田部長のお小言はもちろん録音してある。

好きな仕事ができない上、ネチネチと嫌みを言われ続けるのはかなりこたえる。


「経理でもお荷物なんだってね。もう居場所なんてないと察したらどうだ?」


失言しないように黙ったままでいると、園田部長は自分のデスクをドンと叩いた。

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