【完】華道家の若旦那は、ウブな彼女を離したくない。


 ***


「お待たせしました」


 私は結局、洒落た格好は出来なくてニットTシャツに白の花柄チュールスカートに白のサンダルを履いたいつも通りの格好だ。


「待ってないよ、さぁ行こう」

「はいっ」


 近くのコインパーキングに停めてあるという車まで行くと、そこには高そうな車があった。こんな車に乗るの……私。


「さ、乗って。どうぞ」


 千賀さんに促されるがまま、助手席に座らされてしまった。高級車だけあってとても座り心地がいい。


「出発させるよ」

「はい、よろしくお願いしますっ」




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