溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
スマートフォンの明かりで下から照らされた彼のやり切れない表情が目に映り込んだ。

「私は元風俗嬢ですよ…誰とでも寝る女です…」

「…だから…何だ?俺は本気で七海と…」

「…私と貴方の間にはけじめが必要ですね…」

「七海・・・」


「私が退職する日…貴方と夜を過ごします…
それで、終わりにしましょう…加那斗さん」

「・・・七海は会社を辞め、俺とも別れるつもりなんだな…」

彼はようやく私の決心を汲み取った。

「・・・此処まで裕美との結婚話が進んでしまうと…俺にはどうするコトも出来ない。このまま、七海を離さないと七海まで悪者になってしまう。七海の言葉に同意する…最後の夜を過ごすまで…俺達は恋人だ…七海」

私達は暗闇の中、甘いキスを交わした。

キスを交わした後、エレベーター内の電気が点灯した。

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