陰キャの渡瀬くんは私だけに甘く咬みつく
良く分からないけれど、何か法律みたいなルールがあってそれを違反した吸血鬼を取りしまるのが仕事だって言ってた。
後は陽呂くんみたいに吸血鬼になった人のことを保護したりサポートしたり。
今は陽呂くんのサポートのために定期的に様子を見に来てくれている。
陽呂くんに初めて血を吸われた直後に紹介されて、あたし達に吸血鬼のことを色々教えてくれた人だ。
「もう、陽呂くんだって安藤さんには感謝してるんでしょ? えっと、十時だっけ? 今は八時半か……」
スマホで時間を確認しながら呟くと、陽呂くんはあたしの髪に頬を摺り寄せた。
「なら、まだ時間はあるよな?」
「陽呂くん?」
どうしたんだろうと思って聞き返すと、あたしは仰向けにされてしまう。
そして陽呂くんはそんなあたしの上に馬乗りになった。
「えっと……陽呂くん?」
「ん?」
もう一度名前を呼んで聞くと、甘い微笑みが小首をかしげた。
陽呂くんの長めの髪がサラリと揺れて、朝だというのに妖艶さが全解放。
そんな雰囲気で見下ろされたら、ドキドキ高鳴る心臓を止められなくなる。
ダメだと思うのに、何かを期待してしまう自分がいる。
後は陽呂くんみたいに吸血鬼になった人のことを保護したりサポートしたり。
今は陽呂くんのサポートのために定期的に様子を見に来てくれている。
陽呂くんに初めて血を吸われた直後に紹介されて、あたし達に吸血鬼のことを色々教えてくれた人だ。
「もう、陽呂くんだって安藤さんには感謝してるんでしょ? えっと、十時だっけ? 今は八時半か……」
スマホで時間を確認しながら呟くと、陽呂くんはあたしの髪に頬を摺り寄せた。
「なら、まだ時間はあるよな?」
「陽呂くん?」
どうしたんだろうと思って聞き返すと、あたしは仰向けにされてしまう。
そして陽呂くんはそんなあたしの上に馬乗りになった。
「えっと……陽呂くん?」
「ん?」
もう一度名前を呼んで聞くと、甘い微笑みが小首をかしげた。
陽呂くんの長めの髪がサラリと揺れて、朝だというのに妖艶さが全解放。
そんな雰囲気で見下ろされたら、ドキドキ高鳴る心臓を止められなくなる。
ダメだと思うのに、何かを期待してしまう自分がいる。