GET BACK TOGETHER
そう叫ぶと私の首筋のところに顔を埋めている大知さんの動きが止まり、掴まれている手首の圧迫が無くなった。

私は解放された手で大知さんを押した。

私に覆い被さっていた大知さんは私から離れていった。


「ごめん……絵麻ちゃんを傷付けるつもりは無かった……」


俯いて小さな声で謝罪した。

私は身体を起こす。


「帰って下さいっ!」

私は胸元の服を掴みながら必死に叫んだ。
その手は震えていた。


「ごめん」

大知さんはもう一度謝罪すると私を見ずにオフィスから出て行ってくれた。


私って、光輝に簡単にヤレる女としか思われてないのだろうな……。


ふと自分の身体を見るとスカートは捲れ上がっていて酷い状態だった。

頬はずっと濡れている。

とりあえず私は衣服を整えると、手の甲で唇を拭った。

机に置いておいた携帯を震える手で取ると、画面を立ち上げる。

履歴はゼロ。

その事実に涙は止まらない。


光輝は、私のことなんて忘れてる。


その結論に達した私は気が済むまで泣くことにした。
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