GET BACK TOGETHER
暫く泣いたら心が少しスッキリして、とりあえず仕事はキリをつけて帰ることにした。
だってこんな状態じゃミスしかねない。

手鏡を覗くと泣き腫らした酷い顔だった。
頭も泣きすぎのせいか微妙に痛い。

光輝から連絡が無くて良かったのかもしれない。


オフィスを出て、クリスマスのイルミネーションの歩道を一人歩く。

周りはカップルしかいない。
明日はクリスマスだから。

カップル達は腕を組んだり、手を繋いだり、肩を組んだりして、お互いの熱で温めあって寒さを凌いでいる。

私は一人、ストールで出来る限り顔を隠して寒さを凌ぐ。

なんて侘しいんだろう。

すると目の前に白い綿が落ちてきた。

ふと空を見上げると暗い空から白い結晶がはらはらと落ちてくる。

雪だ。

ホワイトクリスマスなんてロマンチック。

その雪を見ていたら、付き合ってから二年目のクリスマスを思い出した。

あの日もこんな風に雪が降ってきた。

光輝は冷えるからって繋いでる手を光輝のポケットに一緒に入れてくれて。
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